PMSのさまざまな対処法

PMS改善は市販サプリ・薬(ピル)・漢方はどれがいい?メリット&デメリット!効果はある?病院の選び方

生理前に身体や心にいろいろな不調の症状を引き起こす、PMS(月経前症候群)。

頭痛や便秘、イライラやうつ、疲労感など、その症状は200種類以上あると言われており、症状の重症度や数、現れる期間なども人それぞれで個人差があり、まだまだ解明されていない部分もとっても多いです。


そんなPMS(月経前症候群)ですが、治療法には(1)サプリメント、(2)薬、(3)漢方、そしてそれ以外の自分で出来る対策法について紹介していきます。

それぞれの対策の特徴やどんな人が向いているか、メリット&デメリットなどを理解し、自分のPMS症状に合った方法を見つけていきましょう。


PMS対策(1)サプリメント




最近では、PMSの対策にはサプリメントが使われることがかなり浸透してきていて、テレビCMでも流れるほどになっていますね。

サプリメントは、PMSの治療で病院を受診するのはちょっとハードルが高いと感じる人や、病院に通院するのが面倒な人でも、自宅にいながら通販で購入できるので、欲しい時にすぐ買えますし、仕事や家事、育児などで忙しい女性におすすめです。


サプリメントの一番の特徴とも言えるのが、サプリメントは薬ではなく、食品であるということです。

食品というだけあって、一般的な鎮痛剤やピルなどの薬のように、眠気をはじめその他のさまざまな副作用の心配もないので、PMSへの対策や予防が初めの女性でも安心して始められます。


また、PMSの治療に使われる低用量ピルは避妊効果があるため、妊娠を希望している人には向いていないのですが、サプリメントはピルのように避妊効果はなく、妊娠を希望している人や薬にはなるべく頼りたくない女性に、選ばれています。

PMSに限ったことでなくとも、出来る限り薬には頼りたくないという女性って、結構多いですよね。

私は、今すぐ子供がほしい!ということではないですが、やはり長い目で見たときにこの先のことを考えると、避妊効果のあるピルよりは薬ではないサプリメントを選びたいと思いました。


もちろん、薬ではない以上は効果を実感するのは個人差がありますが、その分安心して飲めますし、PMSとの戦いは長期的になることが多いため、薬での治療からサプリメントに切り替える人もいます。


サプリメントは、どんな成分が含まれていて、どんな症状に対してその成分がどの程度の量が配合されているのか、とてもわかりやすく記載されているため、自分に合った、自分が補いたい成分を見つけやすいと言えます。

このページでもお話していますが、PMSの症状は年代によってもどんな症状を感じやすいかというのが変わってくるものですから、そのとき欲しい成分を補えるというのは、年齢とともに変化する女性の身体や心の状態にも合わせやすいと思います。


<サプリメントは、こんな女性に向いてる?>
・ピルのように避妊効果は求めていない人
・薬のような副作用が心配な人
・安全に飲み続けられるものがいい人



PMS対策(2)医薬品(薬)




PMSの治療方法の2つめは、病院で医師に処方してもらう薬での治療方法です。

婦人科などの病院では、基本的にPMSの治療に使われるのはホルモン剤である「低用量ピル」で、その他に頭痛など痛みを伴うものには「鎮痛剤」、イライラなど精神的な症状が強い場合には「抗うつ剤」が、そのPMS症状に応じて処方されます。

低用量ピルは、PMSの治療としてだけではなく生理不順の改善、生理痛緩和の目的にも使われている薬ですね。


PMSの治療に薬を使うメリットとしては、薬なだけあって症状に対する即効性はあるものの、ピルや抗うつ剤などに関しては多くの女性が副作用が出てしまうことが、デメリットといえます。

ピルには女性ホルモンが含まれるものが一般的ですが、その女性ホルモンには血液を固めてしまう働きがあり、それにより血栓のリスクが上がったりするそうです。


また、PMSの症状が重い人には、その分ピルの頭痛や吐き気などの副作用が強く出てしまったり、PMSの症状自体が悪化するといった事も言われているため、服用には注意が必要です。


心療内科・精神科などで処方される抗うつ剤などの向精神薬には、抗精神病薬、抗不安薬、睡眠薬、抗パーキンソン薬、気分調節薬などがあり、個人差があるもののどれも依存性や副作用などはつきものです。

忘れてはいけないのは、低用量ピルには避妊効果があるため、服用中は妊娠することはほぼできません。

妊娠を希望する場合は、ピルの服用を中止してから1ヶ月から3ヶ月程度で自然に生理が回復して、妊娠できるようになります。


低用量ピルは基本的には婦人科で処方されるものですが、保険の適用外なものもあり、実費での支払いとなる可能性があります。

また、35歳以上の喫煙者や子宮がんの疑いのある人、糖尿病の疑いがある人などは服用できないこともあります。


低用量ピルや向精神薬などは、即効性があるものの、飲むことによって症状の根本的な解決になるわけではありません。

当たり前ですが、服用をやめたとたんにPMSなどの症状は再び現れてしまうので、長期的な目でみたときに薬を飲まないでPMS治療がしたいという女性が多いです。


<ピルなどの薬は、こんな人に向いてる?>
・PMSの改善のほか、避妊したい人
・即効性がほしい人



PMS対策(3)漢方




PMS対策の3つめの方法は、漢方薬を使うものです。

漢方の基本的な考え方となっているのは、「気(き)・血(けつ)・水(すい)」というもので、気の異常は「気滞」「気逆」、血の異常「お血」、水の異常「水毒」と呼ばれ、PMSはこの気・血・水の3つのバランスが乱れている状態であると言われています。


例えば「気の異常」にはイライラ、うつなどの精神的症状の原因、「お血」は頭痛や肩こり、「水毒」はめまい、吐き気が生じるそうで、問診や脈診、その人の体質を含め、気・血・水のどれが特に異常が強いかを判断され、漢方が処方されます。

漢方薬は、一般的な病院で処方されるものに関しては保険適用となることもありますが、専門的な漢方の病院で処方されるものは、実費での支払いとなる場合もあります。


漢方の種類に関してはこちらのページPMS治療を漢方で?市販(ツムラなど)と病院での値段の違いと、効果や副作用についてで詳しくお話していますが、PMS(月経前症候群)の治療に有効とされる漢方には、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」、「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」、「加味逍遥散(かみしょうようさん)」などがあります。

漢方薬は、1つで複数の症状に効能が期待できるため、あらゆる症状が一度に現れるPMSにもピッタリです。


漢方薬は、基本的には副作用がほぼないと言われていますが、全くないわけではなく、漢方の種類によってはむくみや腹痛、下痢などの副作用が起きることがありますが、低用量ピルなどの西洋薬よりは少ないと言われています。


また、PMSの症状が強い人やPMDDの人には、漢方薬での症状の改善は難しいこともあるそうです。


<漢方薬は、こんな人に向いてる?>
・PMSの症状が強くない人
・PMDDの症状はない人
・薬を使わないでPMSを軽減したい人



このようにPMSやPMDDの予防・改善方法には、(1)サプリメント、(2)薬、(3)漢方があり、それぞれのメリットや副作用などのデメリット、そしてどんな人が向いているかなどについて、わかってもらえたと思います。


これらをふまえて、わかりやすく表にまとめてみました。




このように、総合的に比較してみても私的にはPMSに悩んでいるなら、まずはサプリメントから始めてみることをおすすめします。

自分の症状や体質に合ったものを見つけることで、無理なくPMSへの対策ができると思います。


長期的な視点で見たときに、安心して飲み続けられるものを選びたいですね。(*´ω`*)



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