PMSになりやすい人の特徴、PMSを悪化させる要因は?性格や行動
なぜPMSになってしまうのかなど、PMSの具体的な要因についてはこちらのページPMSの症状が出る時期(発症時期)と、ホルモンバランスとの関係。PMSの原因は何?なぜ個人差があるの?でお話しましたね。
一概に原因としてハッキリと絞ることは出来ないほど、PMSにはさまざまな症状があり、個人差があります。
PMSの症状に個人差があるのは、人それぞれの体質や体調、性格、ストレスなどが関係していて、これらの要因はPMSになりやすい、なりにくい、症状の悪化などにも影響します。
これらのことを踏まえて、PMSの症状が悪化する原因について、お話していきますね(*´ω`*)
PMSの症状が悪化する原因とは?
PMSの症状の個人差のページPMSの症状が出る時期(発症時期)と、ホルモンバランスとの関係。PMSの原因は何?なぜ個人差があるの?でも少し触れていますが、PMSはこれらの要因でも症状が強く出てしまったり、悪化しやすくなります。
(1)性格
日頃からもともと几帳面でネガティブ思考だったり、小さなことでも1つ1つ気にしてしまうような神経質な女性は、特にPMSの症状が強く出やすいそうです。
律儀で真面目な性格のかた、自分のちょっとしたミスも許せないといった自分に厳しい完璧主義者、負けず嫌いだったりすると、さらに要注意です...。
私の性格にもすごく当てはまっています...( ̄ε ̄;)
家事のことでも仕事のことでもそうですが、何もかも人並み以上にこなせなきゃ許せないと言いますか、自分のミスは自分が一番許せなかったり...。
とにかく、生きていることだけで疲れる性格でした(´・ω・`)
そんな性格ゆえに、自分のちょっとしたミスもすごく許せなくて、「いつもならこんなミスしないのに」とか、「普段はもっと頑張れてた」など、PMSの時期はミスしたことによって更に自分を責めてしまって、本当に悪循環でしかありません。
PMSだという自覚がないときは、余計になんで出来ないんだろう...、なんでこうなの?と、自分に"なんでなんで"ってなっちゃうばかりで(´;ω;`)
もちろん、これらの性格に当てはまる女性が必ずしもPMSだということではありませんが、性格や考え方までもが症状に影響してくるんですね。
(2)体調とストレス
例えば、転居や結婚、離婚など私生活での急なライフスタイルの変化で、気持ちが落ち着かない期間が続いたり、仕事で残業が続いたりしたストレスなどでも、PMSの症状はひどくなったりします。
風邪などによる体調不良、体力の低下、病気など身体の不調によっても症状が強く出たりします。
私が初めてPMSの症状を感じたのは今から10年以上も前のことで、家族ともあまりうまくいっていない、思春期の真っ只中でした。
はじめは、何がストレスかもわからないほど、もう視界に入るすべてのものがストレス!!って感じで、まるで幼少期に訪れるあの"イヤイヤ期"のような状態でした。
今周りの子にその当時の様子を話すと驚かれることが多いんですが、もともと究極なネガティブ性格なのが、勉強や学校のこと、家庭のことなどのさまざまなストレスで、負のサイクルになっていたんだと思います。
ストレスが溜まると、それを家族や彼氏などの自分の身近な人に、イライラや情緒不安定な気持ちをぶつけてしまいやすいです。
身近な存在だからこそ、弱さを出してしまうんですよね。
しかし、知らず知らずのうちにそのPMSによるイライラをぶつけてしまったことで、身近な人と喧嘩になり、冷静になった時に「なんであんな言葉言っちゃったんだろう」、「なんで怒りに任せて別れ話しちゃったんだろう」などと、あとになって自己嫌悪に陥ることもしばしば...。
この後悔がまた、ストレスの積み重ねになり、もう状況は悪くなるばかりです(´;ω;`)
(3)食生活
ビタミンやミネラルが不足していたり、塩分、糖分、脂肪を摂り過ぎていたりと、日頃の食生活で栄養のバランスがとれていないのも、PMSの症状が強く出てしまう原因の1つです。
カフェインなどの摂り過ぎも良くないので、もちろんコーヒーやスナック菓子、甘いものなどを摂り過ぎている人は要注意です。
最近では、昔よりも働きながら家事や育児をこなす女性ってとっても多いですし、その分食生活は乱れがちです。
夕食はしっかり自宅でバランスを考えて食べていても、朝と昼食はコンビニでササッと適当に済ませるだけ...という人がほとんどなのではないでしょうか。
ついついストレスで甘いものばかりをドカ食いしたり、朝は忙しいからパン1枚だけ、お昼は仕事の合間にカップヌードルだけ...なんて、心当たりはないですか?
無理な食事制限のダイエットを続けているのも、食生活が乱れる原因となります。
(4)嗜好品
お酒などのアルコール類やタバコなどの嗜好品は、身体にとっては刺激物だったりするので、神経の緊張感やイライラ感を助長させてしまう可能性があります。
アルコール・ニコチン・カフェインは、血行までも悪くしてホルモンバランスを悪化させる原因にもなりますし、これらの嗜好品は、生理前などは特に避けたほうがいいですよ。
私の場合、お酒はたまに嗜む程度ですが、タバコは吸いません。
ですが、旦那が昔からかなりのヘビースモーカーで、家の中だろうが車の中だろうがバンバン喫煙されてました。
みなさんご存知の通り、タバコは自分が吸わなければOKってことではなくて、喫煙者の近くにいるだけで、副流煙という形で自分もタバコの煙を吸うことになります。
なので、私のように自分がタバコを吸わなくても、身近な人に喫煙者はいないか?も考えてみてくださいね。
あと、問題なのはカフェインですよねー...。
私は、朝のコーヒーがなければ1日が始まらないってタイプですし、食後のコーヒーや、眠気覚ましのコーヒーなど、とにかくコーヒーが大好きで、1日に何杯も飲んでいました。
コーヒーを一切飲まないのもストレスになるので、あくまでも飲み過ぎには注意って感じですね。
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その他、個人差があるPMSの症状を強くしている要因とは?
さらに、PMSの症状が悪化しやすい人や症状が強く出やすい人、PMSになりやすい人など、PMSの症状の個人差などに関係している要因は、これらの他にもあると考えられています。
例えば...
(1)鉄欠乏性貧血
PMSなどの症状は、「潜在性鉄欠乏性貧血」いわゆる"隠れ貧血"とも呼ばれ、この潜在性鉄欠乏性貧血とは、一般的な貧血の検査では測定されない「フェリチン値(貯蔵鉄)」の値が低い貧血です。
この潜在性鉄欠乏性貧血の症状がPMSと似ているため、PMSとの関係性が指摘されていて、実際のところPMSで悩んでいる女性の中には、潜在性鉄欠乏性貧血のかたも多いそうです。
また生理前には、本来であれば脳に供給される血液が、活発に活動するため子宮の周りに集まり、脳への血液の供給量が減少した貧血状態の「虚血性貧血」が起きていると言われています。
虚血性貧血は、脳の血流が悪くなることで起きる頭痛、めまいや集中力の低下などを招くことがありますが、生理が終われば血流のバランスが元通りになり、症状が治まる方もいます。
(2)機能性低血糖症
黄体期に分泌量が最も多い「プロゲステロン」が、インスリンの働きを低下させてしまうため、甘いものなど血糖値が急激に上がる食事を摂ると、その血糖値を下げるためにインスリンが過剰分泌されます。
インスリンが過剰に分泌されることで、今度は血糖値が急激に低下し、すると今度はその急激に低下した血糖値を上げるために、アドレナリンなどのホルモンが過剰に分泌され、結果的に血糖が急降下し、低血糖になってしまいます。
低血糖は、ダルさや倦怠感、イライラなど、PMSでも特に心の症状を引き起こしたり、悪化させると言われています。
機能性低血糖症の症状は、食生活が乱れていたりバランスの悪い食事を続けていることが原因で、甘いものなどは特に血糖値が急激に上昇するため、間食や甘いものが好きなかたは
特に注意が必要です。
低血糖症が悪化すると、PMSよりも精神的な症状が重い"PMDD"という症状を招いてしまう可能性もあります。
PMDDについては、こちらのページ心の症状がヒドイ...「PMDD(月経前不快気分障害)」とは?PMSとの違いと対処法で解説しています。
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