PMSによる生理前のむくみ、肌荒れ、ニキビがひどい!原因と対策は?
PMS(月経前症候群)は、その症状の重度・軽度をはじめどんな症状が出るかなど、個人差が大きいことで知られています。
PMSの症状自体は200種類以上あると言われていますが、このページではPMSによる生理前のむくみ、肌荒れ、ニキビについてお話していきます。
PMSでなくても、そもそも女性はむくみやすい傾向にあり。
もともと女性は男性に比べると筋肉の量が少なく、その分血流が悪くなったりしやすいと言われています。
また、仕事柄1日中立ちっぱなしだったり、事務作業で椅子に座ったままなことが多かったりと、長時間に渡って同じ姿勢でいることが多いと、よく足がむくんでしまったりしますよね。
なぜ座りっぱなしや立ちっぱなしなどの同じ姿勢を続けることが、むくみの原因になってしまうんでしょうか?
通常、心臓から全身に送り出された血液は、その後重力に逆らう形で再び心臓に戻ってくるためには、送り出すポンプの力の役割をする筋肉が必要となります。
筋肉は、動かすことで収縮したりしてポンプとしての役割を果たせますが、座ったまま・立ったままなど同じ姿勢を続けることでこの筋肉を動かすことが少ないと、筋肉が動くことがないため、心臓から送り出された血液が下半身に溜まり、これがむくみの原因になってしまいます。
私もデスクワークなのですが、出勤してきた時には何の支障もなく職場に履いてきたパンプスが、帰るときにいざパンプスを再び履こうとすると足がパンパンでなかなか履けない・・・ということがよくあります。( ̄ε ̄;)
生理前には、さらにむくみやすくなるから厄介・・・!
普段からむくみやすいと言われている女性ですが、生理前にはむくみの症状が強くなることがあります。
それは、月経前に体に水分を溜める働きのある黄体ホルモンの量が増えること、そして生理に向けて全身の血液が骨盤周りに集中することで全身の血行が悪くなり、むくみが悪化したりします。
月経前に起きるPMSの症状としては、顔や足のむくみがヒドいだけではなく、腸がむくむことによりお腹がポッコリと張ってしまう女性もいて、腸のむくみは便秘やガスが溜まる原因にもなってしまいます。
女性のむくみの原因は、その他にもさまざま・・・。
もちろん、むくみの原因となるのはそれだけではありません。
例えば、普段の食生活もむくみを悪化させる原因となったりします。
塩分やアルコールの摂り過ぎや、バランスのとれていない偏った食生活は、注意が必要です。
★PMSによるむくみを悪化させない、対策とは?
PMSによるむくみを悪化させないためにも、長時間同じ姿勢を続けなければいけない時なども、こまめにストレッチやマッサージなどをしたり、時々歩くようにしたりと、意識的に筋肉を動かして血行を良くすることが大切です。
お風呂はシャワーで済ませず入浴もして体を温めたりするのもオススメです。
また、食生活では塩分や水分、アルコールの摂り過ぎには注意して、バランスの良い食生活を心がけてくださいね。
PMSは、肌荒れにも影響する?
生理の前になると、ニキビが出来やすかったり、肌が荒れやすくなったり・・・こんなお肌の症状も月経前症候群、つまりPMSの症状のひとつです。
PMSによるお肌のトラブルには、ニキビや肌荒れの他に、肌のむくみや顔色が悪くなる・くすむ、皮脂が多く出るなどの症状もあります。
しかし、毎日欠かさず念入りにお肌のお手入れをしているハズなのに、どうして生理前になると肌の調子が悪くなってしまうんでしょうか。
生理前の肌トラブルの原因は?
大人のニキビは、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つが関係しています。
この画像を見てもわかるように、卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌量が増える時期、つまり排卵日付近になるとお肌の保湿力が高まるのですが、このエストロゲンの分泌量が減ると肌が乾燥しやすく、毛穴に汚れが詰まりやすい状態になります。
その後に、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が一番多くなる生理前の時期に、このホルモンの影響により皮脂分泌も過剰になってしまいます。
エストロゲンの働きにより毛穴に汚れが詰まりやすい状態だったことと重なり、オイリーな肌環境がニキビなどのさまざまな肌トラブルを招いてしまい、これが大人ニキビの原因というわけです。
それなら、どうしたらいいのでしょう。
生理前のお肌のお手入れは、いつもと同じではNG?
ニキビができたからと言って、この生理前の時期に普段使っていないような新しい化粧品を使ったり、殺菌力の高いニキビ用の化粧品などに変えるのも避けましょう。
肌がデリケートな時期には、エステやスクラブ、シェービング(ムダ毛処理)など、お肌への刺激になるものは行わないようにしてください。
そこで、具体的にどんなお肌のケアをしたらいいのかと言うと、2つのスキンケアサイクルで生理前のニキビをコントロールするといいと思います。
そのためには、まずは基礎体温などをつけて自分の生理の排卵日を知ることです。↓
生理周期が長い・短い?これって病気?妊娠?/排卵日の計算方法、基礎体温の測り方!
2つのスキンケアサイクルは、(1)排卵日より少し前のお肌状態が割と安定している期間には、殺菌力の強い大人ニキビ用のスキンケアや角質をケアできるようなものを使いはじめ、(2)排卵後(生理前)の肌が敏感な期間には、いつものスキンケアで保湿をしっかり丁寧に行うというものです。
排卵日を知り、お肌の状態を見極めながらこの2つのスキンケアのサイクルを繰り返すことで、生理前の大人ニキビは少しずつ予防していけると思います。
こうして、PMSによるニキビと上手に付き合っていくことが大切なんですね。
ニキビの原因は、もしかしたら他にあるかも?
生理前のニキビなど、PMSによって肌荒れやニキビができる人がとっても多いですが、もしかしたらあなたのニキビの原因は、他にあるかもしれません。
例えば身体に疲れが溜まっていたり、不規則な生活により十分な睡眠がとれていなかったりすると、ニキビをはじめお肌の状態も不安定になりがちです。
睡眠不足などはストレスを招き、ストレスを感じると副交感神経のバランスが崩れやすくなります。
副交感神経のバランスが崩れることで、皮脂の分泌が増加し、これもニキビの原因となります。
この"睡眠"というのは、肌トラブルにかなり深く関係していて、睡眠がしっかりとれていないと、眠っている間に分泌される成長ホルモンの分泌が十分に行われず、お肌の新陳代謝が乱れてしまいます。
また、日頃の食生活も肌環境に大きく関係しています。
例えば、皮脂腺を刺激してお肌の皮脂の分泌が過剰になると言われている、脂質や糖質の多い食生活は、食べ過ぎると当然ながらニキビができる原因となってしまいます。
PMS以外にも、ニキビの原因と考えられるものはこんなにもあり、睡眠や食生活など普段の生活習慣が大きく関係しているんですね。
普段の生活習慣で、改善できることは?
まずは、PMSを悪化させないようにストレスを溜めないことはもちろんですが、その他にどんなことがあるのかと言うと・・・
睡眠に関しては、仕事などで普段なかなか睡眠の確保が難しい女性でも、生理前だけでも"お肌のゴールデンタイム"と言われているこの夜の10時から2時の間は、必ず睡眠時間として確保することが大切です。
しっかり睡眠をとることで、自ずとPMSの症状の緩和にもつながります。
次に食生活の面では、先ほどもお話した通り脂質・糖質の多い食事は極力減らすことと、皮膚のターンオーバーを整える働きのあるタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンEなどを積極的に摂るようにしましょう。
その他には、生理前には外からの刺激に対してもお肌が敏感になっていますので、お肌になるべく刺激を与えないよう、紫外線対策などもいつもより念入りに行うようにしてください。
お肌の調子が悪いと、気持ちもモチベーションも下がりがちになってしまいますよね。(´;ω;`)
なんかもう、朝の化粧ノリ次第でその日1日のテンションが決まっちゃうっていうか・・・。
私もそうなので、気持ちはすごくわかります。
急にすべてを変えるのは無理かもしれないけど、少しずつ1つずつ気をつけていくことで、少しでもPMSによるニキビを改善できると思うので、諦めずに頑張っていきましょうね。
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